環境汚染にもどる
t18604#農産物検査の見直しとカメムシ防除の農薬散布中止を求める要望書提出#07-02
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 記事18401お知らせしたとおり、農産物検査からコメ着色粒の項目削除を求め、原因とされるカメムシ防除の農薬散布中止を求める要望書の賛同団体を募集してきましたが、短期間に68団体と145人の賛同を得ました。
 2月15日、賛同団体から6人が参加し、農水省に要望書を提出し、話し合いを持ちました。ここには、鈴木陽悦参議院議員を初め、代理として、岡崎トミ子参議院議員、ツルネン・マルティ参議院議員、二田孝治衆議院議員、金田勝年参議院議員の秘書も同席しました。  農水省からは消費・安全局植物防疫課、総合食料局消費流通課、環境保全型農業対策室の担当者が出席しました。

★「消費者が嫌がる」と決め付け、流通業者の利益のみ強調−消費流通課
 農産物検査の担当の消費流通課は、「斑点米が入っているコメは沢山のコストがかかる。入ってないコメはコストがかからない。そういうコストを流通業者がかけている以上は、玄米に価格差があるのは当然のことだ。コストを誰が持つかの話だ」と述べました。
 また「斑点米に毒はないが、見たときに消費者が嫌がる。安全かもしれないが安心なコメではない。これをなくすのは商品価値を高める」など、徹頭徹尾、コメの流通業者の利益を守ることを強調しました。
 消費者がいつそういう要望をしたのかと言う質問には精米業者へのクレームが多いとのことで、さしたる根拠なしに消費者の要望としていました。この点に関しては出席した消費者から厳しい批判を浴びました。
 流通業者がかけるコストを農業者が農薬散布で担っている上、人の健康や環境を汚染していることについては、自分の担当ではないと斬り捨てました。
 農産物の規格規程が農薬散布を助長していることは明らかですが、消費流通課は農産物検査法は円滑な取引と品質の改善が目的で、そのコストを抑えることでコメの価格が下がり、消費者に利益を与えていると繰り返すばかりでした。
 斑点米をなくすために農薬を何度もかけているということが消費者に知らせていないことも問題です。

★実態の把握もせずに消極的態度に終始−植物防疫課と環境保全型農業対策室
 カメムシなど病害虫の防除を担当している植物防疫課は、「草を刈るなどIPMが普及していて病害虫を抑えるようになっている。しかし、経済的被害を超えた場合は農薬を使用する」として従来通りの対応でした。カメムシにどういう農薬がどのくらい使用されているのかとの質問に、わからないとしか言いませんでした。現状をきちんと把握もしていないで、対策がとれるはずはありません。
 環境保全型農業対策室は、有機農業推進法が成立していることに触れず、19年度から地域全体で代替技術を普及するようになったなどと消極的な発言のみでした。
 根本的に解決するためには、過去の遺物が間違って残っているような農産物検査法を変えないといけないと思われます。しかし、その前に、水田の殺虫剤散布で最大面積のカメムシ防除の農薬散布をなくすために運動を続ける必要があります。そのため、こうした話し合いは今後も続けることになりました。

★68の賛同団体名(順不同。個人賛同者名は省略)
生き物共生農業を進める会馬場目川上流部にブナを植える会美しい八郎湖を次代に残す会
大潟の自然を愛する会廃油リサイクルの会「八郎湖」あきた『地球村』
自然農法研究会愛情米クラブ大潟村同友会
ふるさと農場テイスティー農場NPO法人「田んぼ」
日本雁を保護する会日本不耕起栽培普及会主婦連合会
特定非営利活動法人日本消費者連盟ふーどアクション21お米の勉強会
農と自然の研究所山口みどりの会日本消費者連盟関西グループ
サスティナブル21農薬空中散布に反対する市民の会興農ファーム
NPO法人日本有機農業研究会岩手県養蜂組合島根くらしといのちのネットワーク
雑草の会シグナルキャッチしっでぃぐりーんネットワーク
はとやま環境フォーラム博多湾会議蕪栗グリーンファーム
食政策センター ビジョン21安全な食べものネットワークオルター奈良よつ葉牛乳を飲む会
「流域自給をつくる大豆畑トラスト」生産者連絡会くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク農薬空中散布反対全国ネットワーク
子どもの未来と環境を守る会名古屋反農薬東京グループ宮城支部浜松農薬汚染を考える会
長野県有機農業研究会愛媛環境ネットワーク秋田県自然保護団体連合
さわのはな倶楽部中部よつ葉会特定非営利活動法人緑の家学校
JA全農 田んぼの生きもの調査プロジェクト関西よつ葉連絡会こどもの命を守る会
こどもの命を守る会新城株式会社生命の水研究所化学物質問題市民研究会
提携米ネットワーク農薬空中散布反対千葉県ネットワーク大阪自然環境保全協会里山委員会・稲作生態系保全プロジェクト
大潟土地改良区鉛弾規制同盟ピーシー・センター
環境過敏の子供を持つ親の会武蔵野野鳥の会地球環境を考え行動する市民ネットワーク・周南
萩空中散布を考える会オーリア21ソーラーライス減減米生産組織
全国有機農業団体協議会反農薬東京グループ2007/02/15現在

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作成:2007-02-25、更新:2007-03-02