環境汚染にもどる
t19006#農薬事件・事故:3つの魚毒事件(三重県、長野県、岡山県)#07-06
★三重県伊賀市出屋敷川で、ハロスルフロンメチル検出
【参考資料】伊賀農林商工環境事務所発表:第1報 第2報 最終報
4月18日、三重県伊賀市の出屋敷川で、カワムツ、シマドジョウなど約100匹が死んでいるのがみつかりました。1.2km上流にある伊賀ゴルフコースの調整池でもマゴイ1とオオクチバス2匹が死んでいました。河川水と調整池の水を分析したところ、芝用除草剤のハロスルフロンメチルがそれぞれ0.2、0.5μg/l検出されましたが、ゴルフ場使用農薬の暫定指針値300μg/lを大幅に下回っており、死亡原因と断定できませんでした。
★長野県塩尻市蝦ノ子池で、エンドリン、BHC検出
5月9日、長野県塩尻市にある蝦ノ子池で、約300匹ののフナが浮いているのみつかりました。県の死魚検査では、魚病の可能性は低く、同日採取した池の水を調べたところエンドリン(1975年に登録失効した水質汚濁性農薬。半数致死濃度0.84〜4.7μg/l)1.10〜1.79とBHC5.12-7.51μg/l、フナの内臓からエンドリン1.82とBHC2.47μg/gが検出されました。また、上流約130mの水路からもエンドリン0.37、BHC2.38μg/lが検出されました。
5月31日の調査では、水路と池の水質の両農薬濃度は検出限界以下になっています。
蝦ノ子池は、閉鎖系でなく、流入出があるので、地下水への汚染はないとして、井戸水の調査はされていません。付近には、これら農薬の埋設地やかっての製剤工場もなく、誰かが使用したり、不法投棄した形跡もなく、原因は不明です。行政や農協は、近隣農家に農薬の適正な管理・使用等の啓発指導を行うとともに、池には死んだ魚を持ち帰らないようとの看板を設置したということです。
★岡山県真庭市天谷川で、イソキサチオン検出
5月20-21日、岡山県真庭市の天谷川で、アマゴ65匹、ドロハエ1匹が死んでいました。
県が行った魚病・寄生虫の検査では異常がなく、付近の河川水4検体について161農薬を分析したところ、殺虫剤イソキサチオンが0.1-0.5μg/L検出されましたが、濃度が低く、死亡原因と断定できませんでした。
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作成:2007-09-29