★野鳥の死亡事件
4月23日、沖縄県豊見城市の遊水池で、ボラなどの魚60匹と環境省が絶滅危惧TA類に指定しているクロツラヘラサギ1羽がが死んでいました。ほかに衰弱した2羽のクロツラヘラサギもみつかりました。
県の調査で、ボツリヌス菌や鳥インフルエンザ検査はいずれも陰性でしたが、パラチオンが以下のような試料から検出され、死亡原因と推定されました。
河川水:0.2μg/L
ボラのエラ:0.74、1.42μg/g
クロツラヘラサギの胃内容物:0.1μg/g
同口腔内の魚: 7.5μg/g
その後、保護されていた衰弱の2羽は、野生生物ドクターの治療を受け、回復・放鳥されました。
埼玉県川越市の市営住宅で、5月4日に1羽、5月5日に4羽、5月9日に1羽のドバトの死んでいました。県が胃内容物を分析(83種の農薬など)した結果、パラチオンとフェニトロチオンが検出されました。
パラチオンは登録失効して36年も経つ特定毒物指定の有機リン剤ですが、いずれの県でもその由来は不明です。いまだ、農家の納屋に残っているのでしょうか。
また、青森県弘前市の水田で、5月11日、カルガモ13羽の死骸が見つかりました。胃から毒物指定のある有機リン系殺虫剤EPNが検出されました。稲もみにEPNをまぶした毒餌として、同剤が目的外使用されたようです(5月26日付東奥日報)。
【参考サイト】埼玉県: