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t22405#米の検査規格の見直しを求めて院内集会〜あらゆる米に産地・産年・品種の三点セット表示を#10-04
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【参考サイト】米の検査規格の見直しを求める会と4・8集会の報道記事
「米の検査規格の見直しを求める会」(以下、「求める会」)は、4月8日午後2時から、衆議院第2議員会館で「JAS精米表示の問題点を考える会」を開催しました。これまで何度も報告しているように、お米の表示は消費者にとっても、生産者にとっても非常に不合理なものになっています。表示部門が農水省から消費者庁に移管されてから、求める会は2009年10月と12月に消費者庁に申し入れをしてきました。
特に問題になるのは、農水省所管の農産物検査法の検査を受けていない米は、JAS法によって三点セットといわれている産地、産年、品種の表示が禁じられていることです。そのため、今年になってからだけでも2件、未検査米に品種を表示したとして、米販売業者が摘発されています。しかし、消費者にとっては、あらゆる米に最低三点セットの表示は必要です。
また、農産物検査では、斑点米が0.2〜0.3%になると二等米に格下げされ、玄米60キロで一等米より1000円近く価格が低くなります。これが斑点米の原因とされるカメムシ防除に必要以上の農薬散布を強いているわけです。
さらに、複数のお米を混ぜるブレンド米がありますが、この表示は「国産10割」とだけで、どういう品種がどのくらいの割合で入っているか、あるいは、超古米が入っているかなど一切不明です。
消費者委員会(消費者庁とは別)は、食品表示部会を作り、米の表示も含めて食品の表示の検討を始めました。不合理な米の表示制度を改めさせ、消費者が望んでいる安全性を検査して表示させるために、今回の集会は開かれました。
★集会での問題提起
集会は見直す会の会員を始め、国会議員や秘書、マスコミ関係者など約50人が参加しました。
事務局からの経過報告の後、大潟村農業委員会有志を代表して、今野茂樹さんが問題提起をしました。同農業委員会は農水大臣に、ふるい下米を食用に混ぜないよう米の流通の改善をすることで減反しないで済むと提案したことを報告したうえで、現在の検査制度の不合理を指摘しました。
続いて、消費者の立場からvision21代表の安田節子さんが、米の表示がブラックボックスになっていて、いかに消費者に不利益を与えているか説明しました。特にブレンド米については、国産でさえあれば、くず米だろうと超古米であろうと入れ放題で、誰もチェックしていない。これでは汚染米事件のような不祥事の温床になる。また、子どもたちがおいしいお米を食べられないために、日本の米に対する愛情も誇りももてなくなる。早急に改めるべきだと訴えました。
主婦連会長の山根香織さんは、新設された消費者委員会表示部会の委員であり、3月23日の第一回目の部会の状況を説明し、米の表示も部会の検討課題になっているので、不合理な点を指摘し、改めさせたいと決意を述べました。
★農水、消費者庁は相変わらず
続いて、農水省、消費者庁からの質疑応答がありました。農水省の消費流通課の担当者は今野さんのふるい下米が主食に混ぜられているという指摘に対して「ふるい下米はくず米ではない。加工用などきちんと使っていただくことが前提だ」と述べ、きちんとした回答はしませんでした。
消費者庁は、米の表示に関しては、見直す必要があるか順次検討していく予定だと述べ「現行の基準では農産物検査証明が必要になっている。検査を受けたものは三点表示の信頼性があるということでなっている。農産物検査がどの程度、確実な証明ができる手段か、あるとすれば、そういう手段も加えていくということはあり得る。今の時点では何とも言えない」と曖昧な回答でした。
また、農産物検査法に、検査の失効?という項目があり、玄米から精米になると検査は失効するという規程については、農水省も消費者庁も知らないようで、コメントしませんでした。
★アピール採択
集会は以下の3点を含むアピール案を採択しました。
4・8アピール
政権が変わっても、農水省は変わっていないし、消費者庁も消費者の立場に立っているかどうか、わかりませんでした。そのため、見直す会では、今後も様々な活動を続けていくことを確認しました。
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作成:2010-07-27