農薬の毒性・健康被害にもどる
t23604#埼玉県 メソミルによるムクドリやヒヨドリの毒殺死#11-04
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【参考サイト】埼玉県:2/05、2/08、2/18、2/20
環境科学国際センター:鳥の不審死の原因は?−ウイルス以外に殺虫剤も−
本年1月下旬から2月中旬にかけて、埼玉県の各地で、殺虫剤メソミル含有の毒餌によると思われる野鳥の大量死事件が起こりました。私たちは、早速、県に問い合わせを送りました。回答を含め、その要旨を以下に示します。
【質問1】いままでの野鳥等の被害状況(発見月日ごとの場所)はどうか。
[回答]野鳥の不審死については、全件を記者発表していますので、記者発表資料を参考
にしてください。(以下は、県政ニュースのURLからまとめた一覧表です)
発生月日 発生場所 被害状況
1月31日 蓮田市大字蓮田 ムクドリ8羽死亡、検査した5羽からメソミル検出
2月 4日 行田市大字埼玉の畑 ヒヨドリ5羽死亡、すべてからメソミル検出
2月 7日 行田市大字埼玉の畑 ヒヨドリ5羽死亡、すべてからメソミル検出
2月17日 飯能市双柳(なみやなぎ)ヒヨドリ3羽死亡、すべてからメソミル検出
2月17日 三郷市幸房の道路上 ムクドリ4羽死亡、すべてからメソミル検出
2月18日 飯能市双柳 ヒヨドリ4羽死亡、すべてからメソミル検出
【質問2-1】鳥インフルエンザ及びウエストナイルについての検査はどうであったか。
[回答]鳥インフルエンザの検査のみです(すべてのケースで陰性)。検査機関は、
県中央家畜保健衛生所(鳥インフルエンザ)及び県環境科学国際センター
(化学物質)です。
【質問2-2】毒物調査された場合、分析試料と分析対象となった農薬など化学物質の
成分名を教えてほしい。
また、いつ、どの機関がどのような調査をし、その結果はどうだったか。
試料名/採取月日/検査対象物質/検査結果(検体数・検出数・検出範囲・検出限界)
の一覧で示されたい。
[コメント]この項は、環境科学国際センターに尋ねましたが、死亡野鳥の胃内容物から
メソミル検出されたが、定量はしていないとのことでした。
【質問3-1】野鳥の死亡原因はメソミルか。
[回答]今回の調査では特定できませんでした。
【質問3-2】メソミルの摂取経路は?
[回答]今回の調査ではわかりません。
【質問3-3】メソミル含有製剤の防除基準で、冬季に使用されるのはなにか。
[回答]本県では、病害虫・雑草管理の手引きを作成し、指導者に配布しています。
この手引きの中でメソミルについては、大豆、イチゴ、エダマメ、ホウレンソウ、
レタス、ネギ、チンゲンサイ、キャベツ、ダイコン、サツマイモ、ショウガ、チャ
で掲載しており、使用基準は登録内容に準じて記載しています。
【質問3-4】メソミルを故意に混入した餌や同剤の不法投棄、野鳥や犬猫用忌避剤として
使用されたかどうか調査したか。その結果はどうだったか。
[回答]すべての案件については、地元の警察に通報しています。県では、市町村と
協力して回収場所周辺等をパトロールしましたが、不審なものは発見できません
でした。
[コメント]昨年11月に東京都江東区の亀戸中央公園付近でおこったハトの大量死事件も、
警視庁科学捜査研究所の調査で、イソキサチオンが検出されたとの報道があるだけ
で、私たちが原因物質と混入経路について尋ねても、警視庁は『捜査情報のため、
お答え出来ません』というのみでした。
今回も、警察まかせであることは、変わりなく、いまだ、原因者は不明です。
【質問3-5】メソミル含有製剤の保管や使用について、毒劇法や農薬取締法に違反した
事例はなかったか。
[回答]農薬取締法に違反となる事例は発生していません。
【質問4】野鳥大量死事件の再発防止のための対策は?
[回答]メソミルに特化した対策は実施していませんが、野鳥の不審死が続いたこと
から、関係機関・団体に対して、農薬の適正な使用及び保管管理について、より
一層の指導の徹底を行うよう文書で依頼しました。
また、野鳥の不審死があった周辺の農薬販売店を訪問し、販売店における農薬の保管
管理の徹底と購入者に対する適正使用及び保管管理の徹底について啓発していただく
よう依頼しました。
なお、県下全域を対象に、啓発リーフレット等の配布、農薬安全使用のための講習会
の開催等、農薬の適正使用を推進するための取組を実施しています。
【質問5】07年から現在までの野鳥の不審死について、一覧表形式で示されたい。
[回答]一覧表形式ではまとめていません。
[コメント]すでに、ホームページで公表されている環境科学国際センターの茂木さんの
まとめは、下表−省略−のようです。
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作成:2011-08-30