ネオニコチノイド系農薬・斑点米関係にもどる

緊急ネット署名 新たなネオニコ系農薬を承認しないよう求めます


t30601#スルホキサフロルの登録作業再開〜登録するな! 農水省・環境省へ要望#17-02
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【参考サイト】厚労省の農薬・動物用医薬品部会の頁2016/03/04会議資料にあるスルホキサフロルについて議事録

 日本で農薬登録のないスルホキサフロルは、アメリカのダウ・アグロケミケカル社が、登録申請中ですが、登録に必要な食品での残留基準の設定を厚労省にIT(インポート・トレランス:日本に基準がない場合、外国が資料を提出し、基準設定を要請すること)で、求めていました。2013年12月に、厚労省は基準案を提示しパブコメ意見募集を実施しましたが、その寸前、アメリカでは、ミツバチ被害が問題となり、環境保護団体などが起こしていた登録取消し訴訟でEPA(環境保護庁)が敗訴し、同国の登録が削除されました。このため、日本でのパブコメ意見が537件も集まり、登録をやめよという意見が多くを占めました。
 2016年3月開催した、厚労省の薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会農薬・動物用医薬品部会(以下、部会という)では、登録中止の声には答えず、『アメリカでの再登録の結果を待った上で、基準案について検討する』として、残留基準設定を延期していました。

★2月の厚労省部会で残留基準審議再開
【参考サイト】厚労省の農薬・動物用医薬品部会の頁2017/02/01会議資料にある
                残留基準設定用資料残留基準の取扱いについて

 アメリカでは、2016年10月14日、EPAが、ミツバチ被害を避けられない作物の適用を認めず、一部の作物については、農薬の使用時期を規制して、再登録しました。  これを受けて、日本では、本年2月1日に開催された部会で、厚労省は、下記のように、アメリカでの動きをまとめています。
  EPAはミツバチへの影響について評価し、以下のとおり再登録した。なお、
  米国における食品中の残留基準値には変更がない。
   ○ 開花時期が長く、時期が定まらない作物
    (かんきつ、わた、ウリ類、だいず、いちご)は、使用基準から削除。
   ○ ミツバチが訪花する可能性のある作物(果菜類(うり科を除く)、仁果類、核果類、
     ベリー類、なたね等)は落花後の使用に制限されるよう使用方法を修正。
   ◎ ミツバチが訪花しない作物(大麦、小麦等)や開花前に収穫する作物(葉菜類、
     根菜類、鱗茎類)は修正なし。
★農水省は使用上の注意で、十分だと
 部会に提出された農水省の資料では、日本でのスルホキサフロル製剤の適用は、2013年とかわらず、以下のようになっています。使用時期の条件は、人に対する残留基準がクリア出来るよう収穫○日前まで使用可との記載があるだけで、ミツバチ保護を目的とした「落花後」使用といったアメリカのような規制はありません。
   @ 9.5%スルホキサフロルフロアブル
    適用は、りんご、なし かんきつのアブラムシ類、カイガラムシ類やリンゴワタムシ。 
    キャベツ、だいこん、レタスのアブラムシ類。
    きゅうり、トマト、ミニトマト のアブラムシ類やコナジラミ類。
   A 20.0%スルホキサフロルフロアブル
    適用は、稲のウンカ類、ツマグロヨコバイ、カメムシ類。
 農水省はミツバチに対する影響については、登録申請時の試験内容をどのように審査したかを公表することなく、アメリカと日本では、栽培方法や害虫発生時期が異なるとして、違反すれば使用者に罰則が科せられる「落花後」のような使用時期についての規制のないまま、使用上の注意として、ラベルに次の3点を表記するだけで、登録を認める方向です。
   @ ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないこと。
   A 受粉促進を目的として、ミツバチ等を放飼中の施設や果樹園では使用をさけること。
   B 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が 
    行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ 農薬使用に係る情報を
    提供し、ミツバチの危害防止に努めること。 
★残留基準のパブコメに意見を
 部会での検討結果を踏まえ、厚労省は、再び残留基準案の設定についてのパブコメ意見募集を開始しました。締切は3月30日です。前回にも増して、意見を提出してください。
  スルホキサフロルの残留基準設定案についてのパブコメ意見募集概要基準案資料


 ちなみに、2015年の厚労省の残留基準案パブコメ(提案用資料)で、反農薬東京グループが提出した意見は、こちらですが、設定を延期した以外、意見に対する厚労省からの回答はありません。

【農水省、環境省への要望】  一方、残留基準案では、ミツバチや水産動植物への影響については、触れられていません。そこで、私たちは、登録権限のある農水省、環境省に対して、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議、グリーンピース・ジャパン、日本有機農業研究会と共同で「スルホキサフロルの農薬登録をしないよう求める要望」を送りました。前文では、記事t30401で、紹介した森林総合研究所の「花粉を運ぶ動物を守るための政策を提言」にも触れ、質問も追加しました。さらに、厚労省の部会メンバーにも要望しました。
共同要望:「2月15日] 農水省と環境省への要望と質問と回答
       [2月27日] 厚労省薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会農薬・動物用医薬品部会への要望

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作成:2017-02-28、更新:2017-03-03