酒は百薬の長ともいわれますが、それも飲み方や量が問題です。適量のアルコールは、血行をよくしたり、食欲増進やストレス解消に役立ちます。しかし、アルコールはエネルギーが高いので、飲み過ぎると肝臓に負担をかけるばかりでなく、肥満や血液中の中性脂肪を増加させる要因となり、高脂血圧や高血圧をまねいて動脈硬化が促進されるのです。
特に、中性脂肪値の高い場合は禁酒したほうがよいのですが、せめて標準値になるまでは休酒し、医師と相談のうえで飲むようにしなければなりません。
アルコールのエネルギー |
生ビール |
(700ml) |
273kcal |
(400ml) |
156kcal |
缶ビール |
(350ml) |
137kcal |
びんビール |
(大びん633ml) |
247kcal |
日本酒 |
(150ml) |
170kcal |
焼酎 |
(50ml) |
100kcal |
ウィスキー |
(シングル30ml) |
75kcal |
赤ワイン |
(100ml) |
73kcal |
ブランデー |
(50ml) |
125kcal |
科学技術庁資源調査会偏「日本食品標準成分表」 |
飲酒のポイント
●主食の代わりにしない。
アルコールには栄養素がほとんど含ま れていないので、いろいろな栄養素を含む、ご飯などの代わりにはな りません。
●適童を守って、くれぐれも飲み過ぎない。
アルコールはエネルギーが高いので、量を飲み過ぎたり、夜遅くまで飲んだりすると、肥満をまねきます。
●おつまみを食べすぎない。
コレステロールや脂肪の多い料理や塩 辛いものはさけ、低エネルギーで良質 たんばく質やビタミンなどが とれるものを選びましょう。
●ゆっくりと、自分のペースで。
一気飲みやヤケ酒は悪酔いのもと。楽しい会話を交わしながら、リラックスし た気分で飲みましょう。
●週に2日は飲まない日を。
飲酒が毎日続くと、肝臓に負担がかかり、アルコールを分解する機能が低下 してしまいます。時には肝臓を 休ませて。
|