■生活習慣病 アルコール性肝炎
 

アルコール性肝炎

【脂肪肝】


脂肪肝  

脂肪症は、アルコール摂取に対する最初の変化として現れ、最も一般的にみられる反応である。肝臓は大きく;割面は黄色である。肝臓の脂肪増加の由来は食物や脂肪組織から動員された遊離脂肪酸、および肝臓で生成され、不十分な分解や分泌異常になった脂質である。様々な大きさの脂肪滴が再生領域を除くほとんどの肝細胞中にみられる。脂肪滴は融合しやすく、大きな球を作り(大顆粒性)、しばしば全細胞質を占める。脂肪はゾーン3(中心域)やゾーン2(中間域)に蓄積する。脂肪変性の終期ではおそらく脂肪嚢胞が存在する。これらの嚢胞は通常、門脈領域周囲に位置し、いくつかの肝細胞の脂質が融合してできる。他の特徴としては、初期のアルコール性肝障害の水腫変性と、巨大な球状のミトコンドリアがある。前者の膨らんだ風船状の肝細胞は、蛋白やリポ蛋白の放出障害に由来する。これらの細胞は変性し崩壊する。


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