ウイルス性肝炎には、急性と慢性のものとがあり、ウイルスの型によってA型肝炎・B型肝炎・C型肝炎などに分けられています。このうち、慢性化して肝硬変に移行する確立が高いことから、特に問題視されているのが、C型肝炎です。
C型慢性肝炎には、肝細胞が次々に壊されていく「活動型」と、進行が非常に緩やかな「非活動型」があります。活動型は、肝機能検査でGOTやGPTの値が高くなりますが、非活動型の場合は肝機能検査ではほとんど異常がなく、C型肝炎の抗体が見つかるだけです。「自覚症状はないのに、健康診断でC型肝炎といわれた」という人のほとんどは、この非活動型と考えられます。 |