中医学では、ウイルス肝炎は単に肝臓だけでなく、胃・膵臓・肝臓・胆嚢・小腸といった消化器「脾・胃」と「肝」の病気と考えています。
肝は、肝臓だけでなく、自律神経系・ホルモン系・内分泌系・胆汁の分泌・視覚系・女性の生理機能など、幅広い働きを含んでいます。特に大切なのが、血や気の流量を調節して全身の機能がスムーズに働くようにしたり、血液を蓄えるといった自律神経系の働きです。
また、脾は乾き、胃は湿っており、いつも協力しながら飲食物を消化して吸収し、エネルギーや栄養物質、水液に変えて全身に送る働きを持っています。
肝や脾胃の働きが乱れ、肝炎が進むメカニズムを順を追って説明していきます。 |