病因となる有害な物質のことを、中医学では、「邪」と呼んでいます。邪には、外から侵入してくるものと、からだの機能に問題があるために発生するものがあります。
肝炎ウイルスは、湿気と熱が結びついた「湿熱」という邪と考えられます。湿は水のように重く、下に向かう性質があります。熱は、火のように軽く、上に向かいます。このように、相反する性質を持つ湿と熱が結びついたものが湿熱です。
しかし、侵入してきた湿熱だけで発病することはまれです。たいていの場合、体内で生まれた余分な湿矢熱に反応して発病すると考えられています。
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