■生活習慣病 ブリ
 

切り身ばかりが魚にあらず。

魚の汁物


スーパーのワゴンや魚コーナーの隅っこなど、目立たない場所に並んでいる「アラ」にもぜひ注目したい。旬の魚の東、カマ、中骨、皮などがざつしり入って1パック100〜300円と格安。使わない手はない。「そもそも魚のうまみは、骨や皮の近くにあります。パック売りしているアラは、魚の部位ごとに違うそれぞれのうまみを味わえるのがいい」(料理研究家・小川聖子さん)。
 中でもプリのアラはDHAが豊富。これは味噌仕立ての粕汁がお薦めだ。酒粕は脳の働きを高めて物忘れを防ぐ成分を含んでいる。DHAとの相乗効果で脳のパワーを引き出す。さらに豆腐やしょうが、ねぎなどの香味野菜をそえると、体が温まって夜も冷えにくい。受験生に最適のメニューといえる。 酒租にはほかにもガンを抑える免疫活性を高め、血圧や血糖値を下げるなど、豊富な効能が知られている。

DHAと酒粕が脳を活性化する
ブリのアラの粕汁
材料(4〜5人分)ブリのアラ400g、酒粕100g、味噌大さじ5、大根5cm、にんじん1/3本、ごぼう1本、長ねぎ1本、焼き豆腐1丁、昆布10cm、水5カップ、三つ葉・おろししょうが少々
作り方

  1. ブリのアラはしっかり塩(分量タいを振ってしばらく置いてから、熱湯に〈ぐら
    せて冷水にとり、生臭みや血を洗い流す。
  2. 大根とにんじんは皮をむいてイチョウ切り、ごぼうは皮をこそげ取って斜め切りにして、水にさらしてアクを取る。焼き豆腐は食べやすく切る。
  3. 鍋に水と昆布、@を入れて火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出す。
  4. 煮立ったら、Aを加えて煮る。
  5. 酒粕は小さくちぎって、Cの煮汁を少し加えてすり鉢で溶きのばす。
  6. ECに、Dと味噌、ぶつ切りのねぎを加えてひと煮し、器に盛って三つ葉
    のざく切りを散らしておろしショウガを添える。



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