増える歯周病

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低年齢層も巻き込み、増え続ける歯周病


 

 ひと昔前までは「30歳を過ぎたら歯周病に注意」と言われましたが、近年は低年齢層でもトラブル急増!厚生相の歯科疾患実態調査(1999年)によると、5〜14歳で37%、15〜24歳で65%の人が歯肉炎を患っています。歯肉炎は歯ぐきの腫れや出血など歯肉の炎症で、歯周病の入り口。驚くことに、45〜54歳では歯肉のトラブルが88%の人におよび、歯根膜や歯槽骨など歯を支える組織を冒す歯周病に進行した人がほとんどです。
 歯肉炎や歯周病の原因は、歯に付いたネバネバした細菌の巣、プラーク(歯垢)と、それが固まった歯石。食べかすが歯と歯ぐきの間にたまると、そこに細菌が棲みつき増殖してプラークそして歯石となり、細菌の毒素が炎症を引き起こすのです。