免疫力と環境因子

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見逃せない免疫力や環境因子


 

 炎症が奥に進むと歯周ポケットができます。これが3㍉内の軽度の歯周病でも歯槽骨の破壊が始まります。歯肉の腫れや出血のほか膿がでることもあります。歯周ポケットが4〜6㍉の中程度になると歯槽骨も半分程度溶け、歯はグラグラし、歯間の隙間や口臭も目立ってきます。歯周ポケット6㍉以上は重度。歯槽骨もほとんどなくなり、痛みも出てきます。物が噛めなくなるだけでなく、ちょっとした刺激で歯が抜け落ちてしまうのです。
 歯周病の直接原因はプラークですが、最近重視されているのが遺伝的な免疫力。細菌に対する免疫力が弱い人は、細菌の増殖を防ぐため口内をより清潔に保つ必要があるといえます。また、感染に対する抵抗力が落ちる糖尿病、降圧剤の服用で歯肉の腫れを招くことがある高血圧症など全身の病気との関連や、喫煙の害など環境要因も重要視されています。