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漢方療法推進会中医学研究会

 

漢方薬と未病と予防医学

病気になってからの「治療医学」ではなく、病気になる前の「予防医学」の重要性が叫ばれています。国内の中医学を勉強している仲間たちは「未病先防」を掲げ、中医学を実践してきました。未病(みびょう)とは、健康でもなく病気でもない状態ですが、ほおって置けば病気になる一歩手前の状態までをいいます。未病(みびょう)とは、まだ、病気ではないけれど、身体が不調で健康とも言えな.い状態のことです。
未病の考え方は、もし病気になる可能性があるなら早めに発見して、病気にならない様に養生を心がければいいし、一つの病気を持っているとすればその病気からほかの病気に進行するのを遅らせようという考え方です。
日本人に増えている糖尿病は、血液検査で「糖尿病」と診断され、運動療法、食事療法を指導されても初期の人は自覚症状もないし、日常生活に不便を感じることもないから自然と忘れがちになります。
でも病気はひそかに進行して動脈硬化は普通の人より早く進みますし、10年から15年で合併症である網膜症、心臓障害、腎臓病、神経症が表れてきます。病気によっては食生活の改善、生活行動の変更が必要です。

中医学は、人間が不快・苦痛に思ったり変だと感じる「自覚・他覚」の症状をもとに病気をとらえ、数千年にわたって経験を繰り返し積上げて、自然界の草根木皮をもちいた治療体系を形成しました。人間という生き物にとって自然な治療医学であり、ずっと昔に創作された「方剤」が現代でもそのまま有効に働くところからも、病気のとらえ方の正しさが証明されます。

西洋医学は発病物質や臓器の病理変化に依拠した診療医学で、とくに検査を重視し、症状はほとんど度外視されていえると思います。測定値や検査を重視し、症状はほとんど度外視されていると思います。
診断・治療の体系が全く異なる両医学をを安易に結びつけ、西洋医学的病名と特定の漢方薬を結び付け、「慢性肝炎には小柴胡湯」といった治療がまかり通っていますが、何らかの誤解にもとずく間違いであり、有効なことがあっても、危険性のほうがたかいと考えられます。

中医学では、症状から病気の診断と治療を行います。自覚症状や体に現れた変化、舌・脈の状態などを総合して方剤を選びます。
西洋医学によって多くの病気が克服される一方で、成人病や慢性病のように、複数の原因が絡み合って起こる、治療の難しい病気が増えています。このような状況の中で西洋医学とは異なる角度から病気を治療することのできる中医学が注目されています。



 

 


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