陰陽説
陰陽説は古代中国思想の一つで、世の中のあらゆるものは陰と陽の二つに分類することができるという思想です。
陰の性質としては、静、下向、内側、暗い、寒涼、守備などがあり、陽の性質としては、動、上向、外側、明るい、熱温、攻撃などがあります。
性別では女性が陰、男性が陽に分けられます。古代中国人は、女性は子育てをしながら家を守り、男性は食料を得るために外で活動すると考えました。
古代中国では、万物は相反するする二つの側面を持ち両者がバランスよく働き合うことによって成立していると考えられていました。人の体も同じです。人の生理活動は物質(陰)が基本となっていて、物質(陰)がなければ、機能(陽)は生じることがなく、機能の作用によって物質(陰)が生じる、と考えられていました。 |
陰陽説
分類 |
空間 |
季節 |
性別 |
温度 |
重さ |
明るさ |
運動状態 |
時間 |
部位 |
陰 |
地 |
秋冬 |
女性 |
寒涼 |
重い |
暗い |
下降・下向 |
夜 |
裏・内 |
陽 |
天 |
春夏 |
男性 |
熱温 |
軽い |
明るい |
上昇・外向 |
昼 |
表・外 |
分類 |
部位 |
組織構造 |
生理機能 |
陰 |
裏 腹部 下部 |
筋骨 五臓 血 |
抑制 衰退 制止 |
陽 |
表 背部 上部 |
皮毛 六腑 気 |
興奮 亢進 活動 |
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