進行した合併症があったり、心筋梗塞などの心臓病があったり、運動をすることが適当でない
なんらかの理由がある方は別として、一般的に軽い糖尿病の場合は、適度な運動は非常に重要です。
適度な運動をすると、筋肉の中のグリコーゲンが消費され、同時に血液中のブドウ糖が筋肉に取り込まれて血糖値が下がります。
また、運動することでインスリンの働きがよくなるので、ますます効果的にインスリンが働きます。
さらに運動は、肥満の予防にも心肺機能の向上にも役立ちます。運動量は少ないと効果がなく、多すぎると体に悪影響をおよぼします。自分にあった適度な運動量を考えなければいけません。
運動療法は自分が最大に行える強さを100とすると、40〜60位で行います。目安として、「少しキツイ」「少し息がはずむ」程度の強さが適当です。食後1時間から1時間半くらいの時間帯が運動をする理想的な時間といえます。この時間帯は食べたものが消化吸収され血糖値が高くなる時間帯でもあります。つまり、運動による低血糖症状を起こす心配がありません。とはいってもこの時間帯に運動できる人は少ないかもしれません。
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