腎の働きとともに、肝の機能に問題があると、寒冷が引き金となって腰痛が起こることがよくあります。
この場合は、腰痛とともに、男性は内股の足のつけ根が、女性の場合は会陰がひきつるように痛みます。
また、冷えに対する反応も極端で、コンクリートの上に少し座っただけで、腰が痛くなることもあります。
この症状を繰り返すときは
『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』がよいでしょう。
ストレスやイライラが腰痛を引き起こすこともある
時には、ストレスや悩みごとなど、精神的な問題も、肝の機能を乱す原因となります。
放っておくと、腎そのものにも影響が及び、急に腰痛がおこることもあります。
脇腹のあたりが痛み、痛む部位が移動するので、長い間歩くことができません。
舌は紅く、舌苔は薄くなります。
このように、ストレスやイライラが強く、怒りっぽい人は、ふだんから
『加味逍遥散』や『柴胡桂枝湯』で、精神をおだやかに保つようにするとよいでしょう。 |