■生活習慣病 当帰四逆加呉茱萸生姜湯とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう

 

《当帰四逆加呉茱萸生姜湯》
とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう


 

 

<中医処方解説>

大棗5.0、桂皮3.0、細辛3.0、芍薬3.0、当帰3.0、甘草2.0、
呉茱萸1.0、木通2.0、生姜1.0

 

当帰四逆湯に暖肝止痛の呉茱萸と脾胃を振奮させる生姜を加え、
散寒を強めています。血虚寒凝に対しては、耗血の恐れのある乾姜・
附子などを用いたくないので、このような配合になっています。補血の
当帰・芍薬で血脈を充養し、散寒通経の桂枝・細辛・当帰と通経脈の
通草で寒凝を除き血脈を通じさせます。甘草・大棗は健脾を通じて
他薬を補佐しています。呉茱萸・生姜は胃寒の嘔吐にも有効ですから、
血虚寒凝で嘔吐・頭痛などを呈する場合にもしようできます。

 

効能         温経散寒・養血通脈

適応症        血虚受寒
            寒冷によって生じます。四肢や下腹部の冷えと痛み・
            しびれあるいはしもやけなどで、舌質は淡白・舌苔は白で
            普段から栄養状態が悪くしびれなどを伴うものに多い。
            月経通・腹痛・嘔吐などをともなうものや冷えの強いものに
            もちいます。

臨床応用      レイノ−氏病・血栓性静脈炎・しもやけ・慢性関節リウマチ・
            慢性関節炎・月経困難症・神経痛・腰痛症・胃十二指腸潰瘍
            などで、血虚と冷え・痛みのみられるものに使用します。

 

この漢方薬は、手足が冷え、冷えの為に血のめぐりが妨げられて起る諸症状に
用います。
即ち冷えが原因で起こる下腹部痛、腰痛、しもやけ、頭痛などに本方が
適用されます。
手足の冷えを感じ、下肢が冷えると下肢または下腹部が痛くなりやすいものの
次の諸症=しもやけ、頭痛、下腹部通、腰痛

 


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