ダイオキシンにもどる
t11205#パラジクのダイオキシンでメーカー側は不検出というが−厚生労働省は早急に独自調査を#01-03
先に、止めよう!ダイオキシン汚染・関西及び関東ネットワークや日本消費者連盟ほかの団体とともに、オルトジクロロベンゼンとパラジク製品中のダイオキシンについて、その含量を調査し公表するよう厚生労働省に申し入れを行ないました(記事t11106)。
同省医薬局審査管理課化学物質安全対策室からの回答が2月15日付けであり、その内容以下のようでした。
*************************
『パラジクロロベンゼンを製品化しています防虫剤工業会に調査を指導し、状況を聴取したところ以下のような回答を得ました。
(1)防虫剤工業会が三井化学から聴いたところ、
*三井化学の同工場より提供された製造工程では、晶析後に洗浄や蒸留をさらに
行なっており、製品メーカーに供給する最終原体にダイオキシン類等の不純物
混入は考えられない状況にあること。−後略−
*原体製造メーカーにおいては、最終原体について、コプラナーPCBを含むダ
イオキシン類の検査を実施しており、不検出を確認している。また、工業会で
もその分析結果を確認したこと。
(2)そこで当室では、さらに最終製品の安全性を期すため、防虫剤工業会に対し
て、関連各社に以下の点を要請するよう、口頭で指導し、了解を得ました。
*原体製造メーカーに対し、
原体の製法について可能な限り製品メーカー側に開示するよう求めること。
年に複数回、無作為抽出によるダイオキシン類の分析と結果の情報開示を製品
メーカー側に行なうよう求めること。
*製品製造メーカーとしても、同様に、無作為に納入原体について、ダイオキシ
ン類の分析を行なうことで、原体を供給する側と原体を購入して製品化する側
の相互のチェック体制を組むこと。
現時点では、以上の報告内容から判断する限り、原体メーカーと製造メーカーの相互チェックにより、最終製品の安全性は確保されるものと考えますが、行政としてもこれらの措置の実効性を確認する必要性は認めるところでありますので、現状では即時履行は困難ではありますが、状況が整い次第、製品検査について行なえるようにしたいと考えております。』
例によって、回答はメーカーの言い分−それもパラジク関係だけで、オルトジクロロベンゼンについては何もふれていない−をそのまま、不検出と伝えただけのもので、ダイオキシン同族体・異性体の検出値のデータは全く明かにされませんでした。
そこで、再要望書を出し、オルトジクロロベンゼン及びパラジクロロベンゼンの両者について、原体及び製剤メーカーの実施した分析調査の結果を公表すること、及び、行政独自の調査を一刻でも早く実施することを強く求めました。
購読希望の方は、〒番号/住所/氏名/電話番号/○月発行○号からと購読希望とかいて、
注文メールをください。
年間購読会費3000円は、最初のてんとう虫情報に同封された振替用紙でお支払いください。
作成:2001-04-23