血圧とは、「血液が流れる時に、血管にかかる圧力」のことです。「階段の上り下りで息が切れ、ハーハ一昔しくなる。」
そんな経験は誰もがあると思いますが、客観的に見ても、太っている人が普通の人に比べて息を荒くする機会が多いのは認めることが出来るはずです。
体重によって血液の量は異なってきます。当然、肥満者の血液量は通常より多くなります。 しかし、心拍数はさほど違いはありません。ということは、「同じ心拍数の中で、普通より多い血液量を送るためにはどうすればいいですか?」とおっしゃる人も出るはずです。
そう、1回の心拍出量を増やさなければならないのです。オモイッキリ送り出さねば流れないからです。心拍出量が増えれば、血管にかかる圧力はおのずと多くなります。 悪いことに、血液中の脂質も増えているのですから、血液そのものもドロドロして流れにくい状態です。 その上に、体脂肪が多く血管を圧迫しているのですから、通り道も狭くなりがちの肥満者にとって、通常何気ない行動ですら、息苦しさを覚えることが多くなるわけです。 また、血圧の上昇だけにとどまらず、いかに心臓に負担がかかってし
まうかは明らかです。 |