男性の肥満との違い @体型の変化は体脂肪の蓄積場所が問係している
思春期には太ももやお尻に脂肪がつきますが、加齢とともに上半身につきやすくなる傾向があります。
女性特有の丸みのある体型は、脂肪の沈着によるものなので、女性であるがための悩みでしょう。
「脂肪のつき方をコントロールすることは出来ないの?」「年取ってからでもスタイル維持している芸能人はどうやっているの?みんな整形なの?」 サプリメントで美容を維持するこ
とは可能かもしれませんが、それだけで体型の維持は望めません。芸能人の場合、もちろん整形ということもあるでしょうが、部分的に引き締めるためにはなんとしても運動・体操が必要です。
また、若いころにスタイルが極端に良かったという女性は、最も自分に厳しくなるでしょう。 しめたい部分を重点的に、運動を重ねてサプリメント (カブサイシンや異性化リノール酸) の補助を得ながら維持していくことが必須でしょう。何もせずして若さを維持できる
ほど甘くはないのです。 「洋服を着ていれば何とかカバーできる程度の標準体型を保っていたい」というのが最も適切な表現かもしれません。
A女性特有の性機能からみた内分泌の変化には、
脂肪蓄積が無くてはならない存在とをる
思春期以後の女性は、子供を産むという大切な事業のために、体脂肪を貯えようと機能し始めます。 初経が始まるのもこの脂肪蓄積と密接な関係があり、体脂肪量が一定の割合(21・7%〜23%) に達しないと月経ははじまらないのです。その後も、卵巣が正常に機能するためにも一定の脂肪量が必要なのです。
これは、最近の加〜30歳代の女性たちが痩せ過ぎた身体を誇示したがるという観念を正すことにもつながります。子供を出産するということには、ある程度の脂肪蓄積が必要なのです。
逆にありすぎても脂肪細胞が女性ホルモンの蓄積場所となり、生理不順の原因にもなります。 見た目ばかりにこだわって、無理なダイエットを続けていると、自分の血を分けた分身に一生会えないなんてことになりかねません。 また、体脂肪は、女性ホルモンを分泌するお手伝いをします。したがって、体脂肪が少なすぎると、女性ホルモン (エストロゲン) の「骨を頑丈にする」という働きが鈍くなり、骨折しやすくなります。更年期にな
って「腰が曲がる」などの骨租しょう症に悩むことが多くなるのは、この女性ホルモンが少なくなるからです。
女性としての働きを全うするために、体脂肪が必要となっていることがわかります。
しかし、必要をいいことに、増えすぎることでかえって「肥満」を容認する形となってしまうのです。
無くては「困る」体脂肪も、ありすぎると「なお困る」という結果を作り出してしまうのが、現代社会の食生活というわけです。
B代謝の変陀には生活習慣病の恐怖が待機する
中高年の肥満にはどうしても避けられない臓器の衰えが関係してきますが、それに伴って代謝が落ちてきます。その結果、消費エネルギーが減って、内臓脂肪を蓄積させます。
こうして、「美容上」などとのんきなことは言っていられないのが、生活習慣病の発症なのです。
中高年になると、運動量・基礎代謝も低下してきます。これは、すでに食生活・生活習慣が固定化しているためでしょう。発症するか否かは、身体にとって自分の生活パターンが、
内臓脂肪を近づけているか遠ざけているかの問題になってきます。 皮下脂肪の悪影響はさしてないのですが、内臓脂肪の分布状態と量とが、生活習慣病を呼び寄せることに
なるのです。 女性の問題として、月経異常が発生する率も、内臓脂肪型肥満者が67%を占め、皮下脂肪型肥満者の14%に比べてあきらかに多いのです。
内臓脂肪が多すぎると健康上、何も良いことはありません。
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