■生活習慣病  脂肪肝と肥満

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脂肪肝とは

肝臓の細胞の中に、脂質、主として中性脂肪が過剰に蓄積した状態をいいます。脂肪がたまっていることによる害よりも、脂肪がたまる原因が肝臓やほかの臓器に及ぼす影響のほうが重大です。 正常の肝臓細胞には3〜5%の中性脂肪が含まれています。脂肪肝になると、細胞に含まれる脂肪の割合が30%以上になります。

 皆さんが想像する脂肪肝は、肝臓の周りにベットリと脂肪が取り巻いている状態かと思います。
 実際は、脂肪肝の定義から想像してもらうと理解できるでしょう。肝臓の一つ一つの細胞に脂肪が入り込んだ状態です。皆様が想像するより危険な状態です。 3大珍味のフォアグラ状態です。もっとわかりやすく説明しますと、最高級の霜降り牛肉を想像してみてください。

 


脂肪肝の3大原因は肥満・糖尿病・飲酒

肥 満

 食べ過ぎ、脂肪分の多い食事、高カロリー食、運動不足などが原因で余分な脂肪が肝臓にたまります。

糖 尿 病

 肥満と同様な原因とインスリン抵抗性などにより脂肪がたまりやすい状態になります。

飲 酒

 過剰の飲酒は、エタノールの中性脂肪合成促進作用、たんばく合成抑制作用によって肝臓に脂肪がたまりやすくなります。さらにアルコールの解毒に肝臓の仕事時間が奪われ、脂肪代謝がおろそかになることも原因の一つです。 

検 査

GOT・GPT・γ・GTP・コリンエステラーゼ・中性脂肪、コレステロールなどが高いと、脂肪肝の可能性があります。 この異常は、胆石やウイルスの感染によっても起こりますので、異常を認めたらウイルス検査も受けましょう。超音波検査を行うと、かなり正確に脂肪肝であることがわかります。

肥満と糖尿病による脂肪肝の治療においては、一般的には治療薬はないと思ってください。痩せることが一番です。

 アルコール性脂肪肝以外は、体重を減らすことが一番です。つまりダイエットサプリメントがまず必要になります。 さらに必要なサプリメントは田七人参です。ダイエットしながら田七人参の服用を併用すると、効果抜群です。また、アルコール性脂肪肝には、禁酒と田七人参の服用が効果的です。ウイルス性肝炎と違って、安静にしたり、運動を制限したりする必要はなく、むしろ適度な運動療法が効果をあげます。肥満性脂肪肝のヨガは良好ですが、アルコール性脂肪肝は、肝硬変へ至ることもありますので、十分な指導が必要です。

 


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