飽食時代を反映し、小児を含むあらゆる世代に肥満が広がっています。
これに比例して胆石症(特にコレスロール結石)の増加が目立ちます。胆石症は食事と密接な関係があり、特にコレステロール結石の形成には動物性脂肪の過剰摂取が何らかの形で関与しています。
胆石は、その構成成分より、コレステロール結石、ビリルビンカルシウム結石に大別されます。食生活の変化に伴い、最近はコレステロール結石が80%にも及ぶことが知られています。
胆のう内胆石の典型的な症状としては、「せん痛発作」と呼ばれる激しい刺すような腹痛が高脂肪食後によく現れます。
胆石症の三大症状 |
1 |
腹痛(右脇腹少し上) |
2 |
黄疸 |
3 |
発熱 |
コレステロール結石ができるまで
コレステロール結石の形成には胆のうでの局所的な問題より、全身性のコレステロールの代謝が関係します。そして胆汁中でのコレステロール結石の形成には、胆のう内におけるコレステロール過飽和胆汁からのコレステロール結晶の析出が引き金になります。
コレステロールから胆汁のできるまで
高脂血漿も、胆石症もコレステロールの合成を阻害して胆汁酸の再吸収を邪魔すれば、結果的に高脂血漿や胆石症の改善が望めます。