動悸とは、心臓の拍動を異常に強く感じる状態をいいます。また、呼吸をしにくく感じたり、息をするのに苦痛を感じたりするのを、息切れ、呼吸困難といいます。 動悸とは主として心臓病の、息切れは主として呼吸器の症状ですが、どちらも両方の場合がありえます。また、肝臓病、ホルモンの病気である場合があります。
しかし、どちらの症状もかなり主観的な面があり、実際に動悸・息切れを訴える人の大部分は、病気ではない理由、たとえば、運動不足、肥満、疲労、睡眠不足、さらに、神経性の病気であるケースが少なくありません。 動悸・息切れが主症状となる肺の病気は、慢性病が多いので、ここではとくに急を要する心臓病の場合を中心に、話を進めます。