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動悸・息切れは心臓病の現れ


動悸がしても息切れするときには、まず心臓病が考えられます。動悸とはふだん意識しない心臓の拍動を意識し、苦痛として感じることで、その多くは不整脈によるものです。

 不整脈の動悸は、心臓の拍動がひとつ抜けた感じ、心臓がごく短時間停止する感じ、あるいは、何かにつまずいたような感じや、心臓の拍動が突然速くなり、あたかも心臓が跳びはねているような感じ (発作性心拍症の場合) というような表現で説明できます。ただし、こうした不整脈による動悸は、心臓病でない場合にも認められます。

 不整脈以外で動悸のする病気は、弁膜症、先天性心臓病、心不全、甲状腺機能冗進症、心臓神経症、貧血などです。

 ここで動悸と息切れの関連をみていくと、甲状腺機能克進症ではふつうは息切れはみられません。心臓神経症も同様です。しかし、一方で弁膜症、先天性心臓病、心不全では体を動かしたときに、息切れとともに動惇を感じるのです。そこで単純に割り切ってみると、動悸、息切れが同時にある場合は、やはり心臓病を考えるのが妥当です。

 また、タバコの吸いすぎ、コーヒー、紅茶、緑茶などの飲みすぎなどが原因でも不整脈による動悸を生じることがありますが、この場合も息切れはともないません。もし、このようなときに同時に息切れを感じたなら、その動悸の原因は単に不整脈によるものではなく、それ以外の心臓病を疑う必要があります。

 


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