■生活習慣病  心臓疾患

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呼吸困難になる心不全


心臓の働きが鈍ってくると心不全という、血液が正常に流れず、その一部が体のどこかにうっ血してしまう状態になります。 このうっ血が肺に起こると、呼吸がうまくできなくなり、息切れから呼吸困難が生じてきます。もちろん心不全の初期の段階では、うっ血も軽度で呼吸困難にまでは至りません。

軽い息切れがある程度です。この息切れは、朝より夕方に、また週のはじめより週末にその程度が強くなります。

 心不全の状態がひどくなると、もう体を水平にして寝ることはできなくなります。これは、心臓のポンプ機能が弱っているため、心臓に入ってくる血液をさばききれなくなっているのに、横に寝ることで全身の静脈から心臓に血液が戻りやすくなるため、弱った心臓に血液がどんどん流れこみます。そうなると、心臓から血液があふれて、肺に流れこむことになり、呼吸困難が起こります。 こういう場合は、座りこんだり、枕を高くすると血液が心臓に戻りにくくなり、ウソのように呼吸がらくになります。


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