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高血糖の状態を放置しておくと、恐ろしい合併症がおこります。
失明する場合もあれば、死期を早めることもあります。合併症が出るということは、
すでに症状がかなり進行してしまっています。

 合併症で代表的なものは、
    ● 神経障害
    ● 網膜症
    ● 腎 症
で、3大合併症といわれています。
それ以外にも、脳梗塞・狭心症・心筋梗塞・糖尿病性壊疽・感染症などがあります。

神経障害

 3大合併症の中でも、発症の頻度が一番高いと言われているのが、この神経障害です。
神経障害は、末梢神経障害と自律神経障害に大別できます。

   * 末梢神経障害
    血糖のコントロールが悪く 高血糖の状態が続くと、ブドウ糖が神経
    細胞の中に入って、神経の働きが低下してしまいます。
    特のひざから下が強くしびれたり、痛んだりします。

       こんな症状があったら要注意
          ・ 安静時や睡眠中によく足がつる
          ・ 虫がはっているような感じがする
          ・ 手足がしびれてり痛む
          ・ 手足がやたらにほてったり、冷たく感じたりする

   * 自律神経障害
    自律神経は、内臓などをコントロールしている神経です。
    この機能が変調をきたすといろいろに障害がおこってきます。

       こんな症状があったら要注意
          ・ 立ちくらみ
          ・ 無痛性心筋梗塞
          ・ 顔面神経麻痺
          ・ しびれ・いたみ・こむら返り

網膜症

 網膜症と白内障は、糖尿病による代表的な目の病気です。糖尿病網膜症は、失明原因の第1位になっています。
眼底にある網膜の毛細管が冒されて発症します。

腎 症

 人工透析が必要になる人の30%が糖尿病が原因です。血糖値が高い状態が続くと 腎臓の血管が冒され、
血管からタンパクが漏れ出て、老廃物を濾過する機能が衰えてきます。やがて むくみが発生し、さらに進行すると、
腎不全・尿毒症になってしまいます。

脳梗塞・心筋梗塞

 糖尿病の合併症で恐ろしいのは、直接命に関わる脳梗塞や心筋梗塞です。脳梗塞の人の約半数の人に
糖尿病がありますし、心筋梗塞の人の三分の一に糖尿病があります。
 脳梗塞や心筋梗塞は、脳や心臓に栄養を送っている動脈が動脈硬化を起こして、塞がってしまう結果起こるものです。
糖尿病になると動脈硬化が進行しやすくなりますし、動脈硬化を起こすと、血管の内側が凸凹になって血栓
(血管の中で血液が固まったもの)ができやすくなります。そして血栓が次第に大きくなってついには血流が
止まって梗塞の状態になります。
 ご承知のように心筋梗塞は非常に危険な病気ですし、脳梗塞は半身麻痺になって手足や話すことが
不自由になる病気です。糖尿病と診断されたら、日頃から脳梗塞、心筋梗塞にならないように注意する必要があります

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