■生活習慣病  肥満は何故いけない

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1999年10月14〜15日に開催された「第20回日本肥満学会」では…肥満、肥満症に対して新しい診断基準が発表されました。さらに以下のような肥満対策の重要性倉持摘ずる東京宣言を行いました。
東京宣言(日本肥満学会、1999年)
1 肥満と過体重が、日本における多くの十得な疾病の基礎となり、医療的、経済的負担の最大の原因となっている事を実証するとともに、国民及び行政機関の認識を高めるように努力する。
2 肥満についての正しい医学的知識の啓蒙のための広報活動を全国的規模で展開し、国民に広く理解を求める。
3 肥満の成因や病態に関する研究活動を推進し、科学的根拠に基づいた肥満対策を確立する。
4 肥満に対する質の高い医療専門スタッフを養成すると共に、健康サービスの供給施設の増設に努力する。
5 最後に、以上の活動達成のために、立法及び行政機関の絶大な支援を要請するものである。

肥満の定義

 脂肪組織が過剰に蓄積した状態が「肥満」です。肥満の中で医学的見地から減量が必要な状態にあることを「肥満症」といいます。 肥満症は状態によって次の2つに分類されます。

分類1・肥満に基づく合併症がすでにある場合。

分類2・現在合併症を有してなくても、減量しなければ将来合併症が発症すると予測される場合。

内臓脂肪蓄積の判定基準

BMlが25以上で

男性ウエスト…85Cm以上

女性ウエスト…90Cm以上

 以上の基準を照らし合わせて、あなたはどこに当てはまりますか?

 それを判断してから、以下の肥満に伴なう生活習慣病対策サプリメントを読んでいただければ、病気の改善度も変わってくるはずです。

 生活習慣病の多くは、残念ながら肥満が原因で発症したものばかりです。サプリメント摂取によって改善したり、悪化を防いだりすることはできますが、減量が1番効果を発揮します。 さらに厳しい言い方をしますと、減量とは『肥満、肥満症の定義』 からもお分かりのように『脂肪を落とすこと』なのです。 体重の増減だけを考えていてはいけません。骨や筋肉を削っても体重は落ちていきます。しかし、「脂肪を落とすのか」、「骨と筋肉を削るのか」で結果は異なります。

 前者は体も楽になり、生活習慣病も改善されます。しかし、後者の場合は生活習慣病はそのままか、または悪化します。 最悪なことに基礎代謝が落ちてリバウンドが始まり、せっかく落とした体重も元にもどるか、あるいは始めた時の体重以上になってしまうこともあります。 ですから、減量は1カ月3kgを目標に、焦らずゆっくり実行してください。

 1カ月3kgといっても3カ月たてば約10kgの減量に成功するのです。

 減量法には、以下の4つがあります。

  1. 食事療法
  2. 運動療法
  3. 行動療法
  4. サプリメント療法

 このどれか1つに頼ると、苦しいダイエットにをり、4つの療法を駆使してダイエットを実行すれば、「こんな楽なダイエットは、初めてですハ) もっと早く始めればよかった」と、実感を込めておっしゃる方も大勢いらっしやいます。私としては、「何でもっと正しいダイエットをしなかったのですからよ と言いたいところです。

 世の中には、正しいダイエット法はたくさんあります。それに早く出会うか出会わないかが問題です。では、『なぜ太りすぎてはいけないのか』 

 肥満は、糖尿病、高脂血症、高血圧などの合併症を引き起こすというところに真の怖さがあります。
 現在、日本における高血圧患者3300万人、高脂血症患者2000万人、糖尿病患者690万人と推定されます。これらの生活習慣病の3〜6割が肥満が原因とされています。 さらに彼らが体重の10%減量に成功すれば、現在の医療費30兆円の10%、3兆円の医療費の節減が見込めると計算している医療評論家もいます。 私たちは正しい肥満指導を行う事により少しでも医療費の節減に協力していこうと社会性を持って行動しています。

 

弊害が多い十把一絡げの肥満指導 

これから肥満に伴なう生活習慣病対策を実行する前に、重要なことが1つあります。 皆さんが、減量や生活習慣を改善する必要があるということではありません。 現に20〜30代の女性は『ルイ痩』といって、痩せ過ぎの方が10年前の2倍にも増えています。痩せ過ぎても病気が待ち構えています。「脂肪を減らすのが良い」 「甘いものを減らせばよい」 「食事の変わりにこれだけ飲んでいれば良い」 などというような十把一絡げの肥満指導は、むしろ弊害のほうが多いと思います。

 健康的な生活をしている人は、あえて減量などしなくていいのです。また、肥満者への肥満指導は一律ではなく、その人のライフスタイルで指導法も異なります。

 ライフスタイルを見直してその人に会った肥満指導を立てないと意味がありません。

 


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